報告
歩行速度の違いによる筋活動の差の筋電図学的研究
神戸 晃男
1
,
山田 俊昭
1
,
西村 誠次
1
,
山崎 安朗
2
,
東田 紀彦
2
,
山口 昌夫
3
,
佐々木 弘之
4
1金沢医科大学病院リハビリテーション部
2金沢医科大学整形外科
3リハビリテーション加賀八幡温泉病院リハビリテーション科
4石川整肢学園リハビリテーション科
pp.721-725
発行日 1993年10月15日
Published Date 1993/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103856
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Ⅰ.初めに
従来,筋電図(以下,EMGと略.)を用いて歩行分析を行なう方法がとられてきた1).特に表面EMGは運動力学的分析の検査手段の一つであり,積分値を求めて動作時の筋力を推定し,その変化を評価することができる.
われわれは歩行速度の違いが,下肢のEMGに及ぼす影響をその振幅2),周波数3)などの指標を用いて検索してきた.今回,われわれは,歩行速度を変化させたときのEMG積分値,ピークの位置変化を1歩行周期を各相に分けて検索した.これにより,各下肢筋の役割を考察し,歩行分析における,より客観的な効果判定を目的に検討したので報告する.
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