PTのひろば
遊びリテーションについて/桜咲く
工藤 一郎
1
,
原口 忠
2
1湖東病院リハビリテーション室
2大阪厚生年金病院リハビリテーション室
pp.872
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103655
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最近よく“遊びリテーション”ということばを耳にする.数多くの病院や施設で取り入れられているようだ.自分の病院でもやっている,でも,“遊びリテーション”について,ちょっと思うことがある.その一つとして対象者の問題がある,機能訓練をやって効果が無かったり,あるいは,もう手遅れの状態で,そのままケア重点でいけば,寝たきりになってしまうような恐れのある人が多いのではなかろうか.今,増加する老人の数に,理学療法士や作業療法士の数が追いついていかず,安易に“遊びリテーション”をやっている風潮は無いだろうか?.
例えば車いす移動レベルの患者さんたちが,流行の風船バレーボールをやっている姿をよくみる,そのことはそれで,その人の体幹,上肢を使うし,メンタル面でも意義は有るのだろう.
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