Japanese
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入門講座 関節可動域訓練・6
人工関節と関節可動域訓練
Range of Motion Exercise. 6: Range-of-Motion exercise in Total Joint Replacement
栗原 密
1
,
田名部 誠悦
2
Mitsu KURIHARA
1
,
Seietsu TANABU
2
1越谷市立病院リハビリテーション科
2越谷市立病院整形外科
1Department of Physical Therapy, Koshigaya Municipal Hospital.
2Department of Orthopedic Surgery, Koshigaya Municipal Hospital.
pp.841-846
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103647
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Ⅰ.初めに
人工関節移植の目的は,①落痛の除去,②可動域の確保,③早期リハビリテーション,④ADLの維持・拡大などである.
人工関節は,股関節・膝関節のほかに肩関節・足関節・肘関節・手関節・指関節などに対しても置換が行なわれている.膝関節・肩関節・足関節などの関節可動域訓練については他稿にゆずるとして,本稿では主に人工股関節の術前,術後の評価および関節可動域訓練について述べる.人工関節置換術に対する関節可動域訓練を行なうに当たっては,術前後の十分な評価,患者指導が重要である.解剖の熟知は言うまでもなく,個々の術式や,起こりうる合併症の把握もたいせつである.なお可動域訓練は術後のADLやQOLの向上に結び付くものでなくてはならない.
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