とびら
「ネットワーク」と「家族支援」
金子 直美
1
1中野区療育センターアポロ園
pp.145
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103460
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出生率の低下とともに高齢者人口の増加を迎えた社会は,地域を基盤にしたさまざまな保健,福祉サービスの整備におおわらわです.それは“在宅福祉”“地域リハビリテーション”の名の下に理学療法士の職域も,保健所,障害者センター,デイケアセンター,訪問事業などと急速に広がりつつあります.
私の勤務する障害児療育の分野では,1970年前後から“地域療育”が叫ばれ,地域での早期発見,早期療育から始まり,成長発達への援助とともに,統合教育,ノーマライゼーションに向かう一連の体制が整えられてきました.その経過を体験した私は,対象こそ乳幼児と高齢者という大きな違いはあれ,「地域であたりまえの生活を送る」という目的からみると“地域療育”での考えかた,実践は,今後の在宅福祉,地域リハビリテーションにおおいに参考になるのではないでしょうか.
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