PTのひろば/学生から
中国における気功治療の見聞録/障害者の気持ちで街を見る
武田 功
1
,
加藤 幸弘
2
1京都大学医療技術短期大学部
2東京衛生学園リハビリテーション学科
pp.65
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103438
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- 文献概要
1990年2月10日から4月10日まで,国際協力事業団の海外協力の一環として技術協力に関係した.その際に中国北京市北西の郊外で,天安門から車で約40分の所にある中国伝統医学治療研究所を訪問した.
そこでは30年来,気功,鍼灸,導引,中国式マッサージで脊髄損傷や片麻痺,脳性麻痺などの患者を治療している.治療・訓練に必要な道具や補装具類はすべて手製で,非常に原始的ではあるが融通性が有り,便利で簡易に作られたものが多く,現在の日本の贅沢さからは考えられない理学療法の創意とくふうの原点を見た.入院患者のうち数例について実際に実技を見せてもらったので紙幅の都合上,その一症例を紹介する.
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