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二級試験見聞録
編集室
pp.788-789
発行日 1976年10月1日
Published Date 1976/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201190
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長かった梅雨も明け,青空が広がり真夏の太陽がかがやく7月24,25日,今年度の二級試験が行われた.筆者は松村副試験委員長,金子実行委員長とともに25日,女子医大(血液,病理),慈恵医大(心電図,脳波),帝京大(細菌)を回り実技試験の実状を見学する機会を得た.
まず9時半から始まっている血液の試験場へ.8人1グループで血算,耳朶血による塗抹標本作製,凝固検査(プロトロンビン時間),特殊染色鏡検の4題に取り組む.耳朶血は受験者同士が採血し合う.白衣の背中と左腕には受験番号のゼッケンが.受験者数が他科目に比べて群を抜いて多いため(血液関係の先生方にはフェミニストが多いので,女性の受験者が殺到するのだという説もあります),計算してみるとこの4題を1時間で消化することになる(大変デスネ).手がふるえて塗抹がうまくできない人(学校での実習と思ってリラックスしたら?相手は同じ仲間なのだし,少々痛くとも我慢しますヨ),ニュートンリングが思うようにできずあせる人(ただ力まかせに押してもだめなのデス),凝固検査で自分の番が回ってくるのを待ちながら不安そうに前の人の手元を見つめる人……廊下で待機する人々の間をぬって第2試験場の病理へ.
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