わたしたちの母子看護
未熟児と光線療法
村崎 美佐子
1
1東京都立築地産院
pp.572-575
発行日 1977年9月25日
Published Date 1977/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205268
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1.はじめに
新生児高間接ビリルビン血症に対する光線療法のおこりは,児を日光にあてると皮膚の黄疸が消退していくようにみえたことから,次々に確認され,現在広く行なわれている療法である。
ライト照射により,皮下脂肪に沈着している間接ビリルビンが分解され,水様性となって尿・便に排泄されるという簡単な方法で,しかも交換輸血のように感染等の危険もないということから,新生児黄疸に対して,特に未熟児(低出生体重児)においては,約50%がこの光線療法の対象となっている。
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