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特集 整形外科疾患の理学療法
頸椎病変により脊髄症状を呈する慢性関節リウマチの理学療法
Physical Therapy in Orthopedic Diseases: Physical Therapy for the Rheumatoid Arthritis Patients with Cervical Myelopathy
阿部 好子
1
,
横島 由紀
1
,
室地 敏雄
1
Yoshiko ABE
1
,
Yuki YOKOSHIMA
1
,
Toshio MUROCHI
1
1横浜市立大学医学部病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University Hospital.
pp.312-318
発行日 1991年5月15日
Published Date 1991/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103265
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Ⅰ.初めに
慢性関節リウマチ(以下,RAと略.)は,四肢の諸関節ばかりでなく頸椎を侵すことも多い.頸椎病変の頻度については,報告者により異なるが1~5),RA患者の25~30%と考えられており,頸椎の破壊が進行すると,脊髄症状や突然死をきたす原因となる.後頭部痛や項頸部痛などの疼痛に対しては,保存療法として消炎鎮痛剤,頸椎カラーや頸部固定装具が用いられる.疼痛に対しては多くの場合,保存療法で十分対応できるが,脊髄症状が出現すると手術的治療が必要である.
今回は,RAの頸椎病変に対する保存的療法として装具療法を紹介するとともに,RA頸椎病変による脊髄症状で,頸椎に手術的治療を施行した患者の理学療法と術後成績について報告する.
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