Japanese
English
論述
慢性関節リウマチに伴った頸椎病変の経時的変化
Natural History of the Cervical Spine Lesion Associated with Rheumatoid Arthritis-Radiographic Study
冨士 武史
1
,
米延 策雄
1
,
藤原 桂樹
1
,
小野 啓郎
1
,
岡田 孝三
2
,
原田 茂
3
,
冨士 正夫
4
Takeshi Fuji
1
1大阪大学医学部整形外科学教室
2香川医科大学整形外科学教室
3結核予防会大阪病院整形外科
4国立白浜温泉病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
RA
,
環軸関節亜脱臼
,
atlantoaxial subluxation
,
軸椎歯突起頭蓋内陥入
,
vertical subluxation
,
下位頸椎亜脱臼
,
subaxial subluxation
,
頸椎
,
cervical spine
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
RA
,
環軸関節亜脱臼
,
atlantoaxial subluxation
,
軸椎歯突起頭蓋内陥入
,
vertical subluxation
,
下位頸椎亜脱臼
,
subaxial subluxation
,
頸椎
,
cervical spine
pp.577-584
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907190
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抄録:1年6カ月以上の入院加療を行ったclassical RA患者のうち頸椎レ線像の経年的な観察が可能であった33例を対象として,環軸関節前方亜脱臼(AAS),軸椎歯突起頭蓋内陥入(VS),下位頸椎亜脱臼(SS)がどのように進行し,かつその進行が予測できるか否かをretrospectiveに検討した.調査開始時の平均年齢は51.4歳,頸椎レ線像の観察期間は平均6年1カ月で,以下の結果を得た.
(1)軸椎周囲のレ線変化が認められ,環軸椎間の矢状面での可動性が低下している例ではAASが進行した.(2)軸椎歯突起のerosion,環軸椎側方関節の変化を認める例ではVSが進行し,高度に進行した例ではSSを合併する傾向があった.(3)SSは頸椎症性変化の稀なC2/3,C3/4椎間に多くみられ,RAに特異的であったが,この進行を予測できる頸椎レ線変化は発見できなかった.
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