書評
『腰痛のマネジメント』MANAGING LOW BACK PAIN(second Edition)―Kirkaldy-Willis WH ed 富山医科薬科大学教授 辻陽雄監訳
蓮江 光男
1
1日本赤十字医療センター整形外科
pp.804
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103152
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腰痛を主症状とする変性性腰椎疾患は,整形外科を中心とする日常臨床のcommon diseaseの一つであるが,その診療がつねに科学的根拠に基づいた,合理的かつ効果的なものであるとは,残念ながら断言できない.腰痛の発症機序には依然不明確な面が多く,その臨床的評価や効果的な治療手段についても,多くの問題点が残されている.国の内外を問わず,腰痛に関する学会や研究会がしばしば開催され,またこの方面の出版物が次々に出版される現状は,この間の事情をよく物語っている.
このほど辻陽雄教授により出版された,Kirkaldy-Willis WH編者の「腰痛のマネジメント」第2版は,一読して他書と異なる特徴を有することがよくわかる.
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