特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅳ.肝癌治療のプロトコール
富山医科薬科大学・第2外科
塚田 一博
1
,
霜田 光義
1
,
板東 正
1
,
岸本 浩史
1
,
貫井 裕次
1
Kazuhiro TSUKADA
1
1富山医科薬科大学第2外科
pp.139-141
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904263
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術前診療のプロトコール
1.術前患者の評価
①腫瘍進展度,進行度の判定
腹部超音波検査(US),computed tomography(CT),magnetic resonance imaging(MRI),血管撮影などの画像診断を組み合わせて,腫瘍の存在と局在をまず検討する.最近ではCT-APや造影下USを主に用いている.3Dイメージは作製していないが,腫瘍の局在では肝区域との関係,肝門グリソンとの距離,肝静脈との距離などを立体的に評価する.さらに門脈腫瘍栓や娘結節(肝内転移),動静脈(門脈)シャントの有無などを確認し,進行度を併せて判定する.
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