書評
「明日を創る」頸髄損傷者の生活の記録―上村数洋著
奈良 勲
1
1金沢大学医療技術短期大学部
pp.844
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103161
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1981年12月,雪のちらつく冬の夜,勤務先から車で帰宅中の上村さんは,峠の下り坂でスリップしてブレーキがきかなくなり谷川に転落,第三頸椎脱臼骨折による四肢麻痺となる.働き盛りの34歳であった.種々の医学的治療・管理を受けながら障害受容の段階を経過し,1983年10月に退院.当初は四畳半の和室に電動GatchベッドとTVだけの生活で,空間が狭くリフターも使えないため,車いすでの外出もままならない状態であった.
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