学会印象記 〈第25回日本理学療法士学会〉
教科書を読み直し,文献にも目を通し―いつも問題意識をもち続けよう
佐藤 哲哉
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1協和会病院理学診療科
pp.562-563
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103072
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1990年5月24日,25日の両日にわたり,第25回日本理学療法士学会が,ライラックの花咲く北海道札幌市にて開催されました.日本に理学療法士が誕生して25年ということから「四半世紀の歩み」を学会テーマに行なわれたわけですが,25年という歳月は私の年齢とほぼ同じであり,その歴史の重みを改めて感じました.プログラム内容はアメリカ合衆国理学療法士協会会長であるJane S Mathews女史およびNHK解説委員の行天良雄氏を迎えての特別講演,福田修学会長による基調講演「四半世紀の歩みと展望」をテーマとしたシンポジウムなど今後の日本理学療法士協会の行方(ゆくえ)を占う意味で興味深い内容のものばかりでした.また一般演題数も過去最高の405題と充実した二日間でした.さらに私にとっては,前回の盛岡市での学会に続いて2回目の学会参加だったのですが,今回は演題発表という理学療法士の経験4年目にして初めての体験ということから,生涯忘れえぬ非常に意味のある学会となりました.
今回の演題発表の準備を振り返ってみると,苦労したことばかり思い出されます.応募締め切り数週間前から病院で日付変更線を越える毎日が続き,演題申し込み郵送のため大阪中央郵便局に駆け込んだのは締め切り日の11月30日午後11時50分でした.そんな辛い日々ではありましたが,代わりに得たものは多かったように思います.
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