学会印象記 〈第25回日本理学療法士学会〉
私の学会顛末期―順序をとばした質問にドキリ
藤川 尚美
1
1栗山赤十字病院リハビリテーション科
pp.560-561
発行日 1990年8月15日
Published Date 1990/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103071
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5月25日の札幌は,初夏のように晴れわたった日でした.しかし,私には,満開のライラックを楽しむ余裕はまったくありませんでした.全国学会に演題発表するという大胆な,また身の程知らずなことをしてしまう日だからです.
臨床経験3年目で,まだまだわからないことだらけの素朴な疑問から出た未熟な発表演題でした.人前で発表したことも,学会の協同演者としても立ったことが無く,今回の学会は何から何まで初めてでした.目的・方法の選択・データの収集・整理・分析,そして原稿にいたるまで詰めが甘かったため,混乱の連続でした.筋道を立て,まとめて,さらにそれを人に伝えて,わかってもらうことの難しさと,現在の自分の到達点,普段行なっていることの意味をじっくりと考え日ごろの不勉強を反省しました.
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