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入門講座 理学療法プログラムの立てかた・4
脊髄損傷の理学療法プログラム
Programing of Physical Therapy. 4: Physical Therapy Program for Spinal Cord Injury
下田 宏登
1
,
小野田 英也
1
Hiroto SHIMODA
1
,
Hideya ONODA
1
1神奈川リハビリテーション病院
1Kanagawa Rehabilitation Hospital.
pp.243-248
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102990
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Ⅰ.初めに
この稿を書いている最中Haward Rusk博士の訃報を知った.脊髄損傷に対するチームアプローチを中心としたリハビリテーションはRuskによって確立されたと言っても過言ではない.我が国の脊髄損傷に対するリハビリテーションの歴史はまだ日も浅く,Ruskをはじめとする名著は多いが,現実的には脊髄損傷のリハビリテーションは全国均質に治療体系が確立しているとは言い難い.受傷後短期間で褥創や関節の拘縮などの二次的合併症を併発している患者に出会うこともしばしばであり,これらの合併症の予防をはじめとして一次的な処置から社会復帰まで理学療法士が果たす役割と責任は大きいと考える.
今回は当院が行なっている脊髄損傷患者の理学療法プログラムについて,急性期から慢性期にわたってその内容を紹介する(図1).
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