クリニカル・ヒント
運動療法における体軸回旋運動の意義
楠 和佐子
1
1草加市・そうか光生園
pp.184
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102975
- 有料閲覧
- 文献概要
体軸回旋運動(以下,回旋運動と呼ぶ.)は動作を円滑に行なわせるための重要な要素の一つであり,またBobath法をはじめとする種々の運動療法手技に用いられてきているが,痙性の抑制など,中枢神経障害の治療のみならず四肢の関節拘縮,疼痛の軽減を含む理学療法全般にわたり基本運動として必要であることを強調したい.
これから述べるのは,それまで行なっていた治療訓練プログラムに回旋運動を加えることにより,運動機能の質的改善がみられ,その結果日常生活動作能力の向上を獲得した例である.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.