プログレス
laminectomyとlaminoplasty
河合 伸也
1
1山口大学医学部整形外科
pp.185
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102976
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脊髄や神経根が圧迫・絞扼されて,神経の刺激症状(痛み,しびれ)や麻痺症状を呈する圧迫性神経障害は日常よくみられる.圧迫・絞扼の原因は多岐にわたるが,脊髄や神経根を容する脊椎の脊柱管が先天性・発育性に狭い状態にあり,あるいは変性(椎間板ヘルニアや骨棘など)・腫瘍・炎症などの二次的変化によって脊柱管が狭くなり,神経が圧迫や絞扼を受けて発症するものである.頸椎・胸椎・腰椎・仙椎のいずれの高位で,しかも脊柱管の中央あるいは側方において認められ,神経の障害される高位と部位によって症状は異なり,さらに障害の程度がさまざまである.
画像診断や神経の生理機能検査が発達した現在では,圧迫性神経障害の病態はかなり鮮明に把握できる.
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