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入門講座 理学療法プログラムの立てかた・1
理学療法プログラムの立てかた
Programming of Physical Therapy. 1: Programming of Physical Therapy
鶴見 隆正
1
Takamasa TSURUMI
1
1高知医科大学附属病院
1Kochi Medical School Hospital
pp.31-36
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102927
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1.初めに
理学療法は医師からの処方箋,依頼箋を受けてから開始され,その過程は評価(evaluation),目標設定(goal setting),理学療法プログラムの立案(program-ming),そしてプログラム実施へと展開される.
この一連の過程の中で,評価がもっとも重要視されており,これまでに評価の意義,位置づけ,方法論といった概念を含めた検討が繰り返され,本誌1~3)においても何回か取り上げられるなど,つねに理学療法を進める上での要となっている.しかし日常の臨床現場で,評価のみに終始していたのでは円滑な業務遂行とはならず,評価から理学療法までを速やかに施行できることが求められているが,この一連の過程を臨床現場に即した観点で検討した報告は少ない4,5).そこで今回「理学療法プログラムの立てかた」と題して,6回シリーズで講座に取り上げ具体的な方法論を中心に,専門の諸先生に執筆していただくことになった.
第1回の本稿では理学療法施行までを総論的に述べ,また近年,アメリカの理学療法分野で診断,プログラム立案などに導入され始めた医学判断学5~12)(Medical Decision Making)についても紹介する.
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