特集 中間施設とこれからの病院
現場の実態と中間施設
池田 信明
1
,
武内 三二
3
,
山崎 京子
4
,
大井 通正
1
,
斉田 みづえ
2
Nobuaki IKEDA
1
,
Sanji BUNAI
3
,
Kyoko YAMAZAKI
4
,
Michimasa OI
1
,
Mizue Saita
2
1耳原鳳病院リハビリテーション科
2耳原鳳病院医療ソーシャルワーカー
3浅井病院
4横浜市衛生局
pp.308-315
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208558
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リハビリ医療からみた中間施設
当院の患者の多くは脳血管障害で,65歳以上の老人である.それらの患者の約2割は専門的リハビリ訓練にもかかわらず,「寝たきり」「ベッド上生活(起座のみ可能)」の状態で退院していく.家族教育を重視し,入院初期より家族に対する教室形式による集団教育と,医師・看護婦・訓練士・ケースワーカーのスタッフによる個別家族面接・指導を行っている.また入院中に頻回に来院してもらい,家族相互の交流・学習の場を作るよう努力している.
当院では入院期間を,入院して集中した治療・訓練・援助が必要な期間と規定している.その期間が終了すれば外来に移行する.入院期間は,1か月から6か月(平均3か月)である.退院先は自宅が8割,施設(老人病院を含む)が2割となっている.全介助の患者の自宅退院を可能とする因子は以下の諸点である1).
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.