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特集 先天性疾患
先天異常,発達障害とその発生のしくみ
Congenital Diseases: Congenital Anomalies, Developmental Disorders and their Etiology and Pathogenesis
熊谷 公明
1,2
Komei KUMAGAI
1,2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
2神奈川リハビリテーション病院小児科
1Department of Pediatrics, Kanagawa Rehabilitation Center
2Kanagawa Rehabilitation Hospital.
pp.296-305
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102772
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Ⅰ.初めに
小児の理学療法というと我が国では脳性麻痺を中心とする理学療法ばかりが思い起こされ,その他の理学療法についてはあまり知られているとは思えない.例えば呼吸器疾患の理学療法などはその一例である.また脳性麻痺については,Vojta法やBobath法などの早期アプローチなどが知られているが,先天異常の各疾患に対する理学療法についてはあまり関心をもたれてはいなかった.こうした機会に多くの理学療法士の方々に先天性の異常,発達障害に理解,関心をもっていただき,あらたな創意くふうある理学療法が開発利用されるならば,小児科医で小児神経学を専門とする筆者にとってはたいへん嬉しいことである.
先天異常と発達障害とのすべてについて,ここで詳細にふれるのはきわめて困難であるが,まず用語の問題,次いで代表的疾患を挙げ,発生学的な問題にふれてみる.
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