Japanese
English
特集 先天性疾患
フロッピーインファントの理学療法
Congenital Diseases: Physical Therapy for Floppy Infant
大澤 真木子
1
,
川俣 薫
2
,
笹崎 みちる
2
,
渡辺 昌英
2
,
炭田 澤子
1
,
新井 ゆみ
1
Makiko OHSAWA
1
,
Kaoru KAWAMATA
2
,
Michiru SASAZAKI
2
,
Masahide WATANABE
2
,
Sawako SUMITA
1
,
Yumi ARAI
1
1東京女子医科大学小児科
2東京女子医科大学附属病院リハビリテーション部
1Department of Pediatrics, Tokyo Women's Medical College.
2Department of Rehabilitation, Tokyo Women's Medical College Hospital.
pp.306-315
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102773
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Ⅰ.初めに
乳幼児健診あるいは日常診療において筋緊張低下を示す児に遭遇する機会は比較的多い.
筋緊張低下を示す乳幼児は
1)奇妙なあるいは異常な姿勢をとりやすい
2)関節の受動運動に対する抵抗の減弱(被動性(パッシビティ)の亢進))
3)関節可能域の異常な拡大(伸展性(エクステンシビリティ)の亢進)
などを特徴とするフロッピーインファント(ぐにゃぐにゃ乳児)症候群の像を呈する.
すなわち,新生児期には自動運動が少なく,異常な姿勢をとる児として,乳幼児期には運動発達の遅れを示す児として認識される.Dubowitz1)は,筋緊張低下に筋力低下ないし弛緩性麻痺を伴う場合(狭義のフロッピーインファント症候群―麻痺群)と伴わない場合(非麻痺群)とに大別している.
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