書評
―岡西哲夫・岡田 誠(編)―「骨・関節系理学療法クイックリファレンス」
奈良 勲
1
1広島大学医学部保健学科
pp.982
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102587
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古今東西,理学療法の対象疾患のなかで,骨・関節系(筋骨格障害)の占める割合は最も多いといわれている.そして,それによる医療費の増大も各国共通の課題である.それとの関連で,より適切な入院診療計画という点からもクリニカルパス導入の必要性が提唱されている.また,高齢者人口の増加は世界的傾向であることから,今後,骨・関節系理学療法を必要とする対象者はますます増加するものと推測される.
そのような動向と関連して,「骨・関節の10年(bone and joint Decade 2000-2010)」は世界規模で推進されている.よって,それと連動させながら科学的根拠に基づいた骨・関節系理学療法体系を再構築していく学術研究および臨床的活動を推進することは極めて急務であろう.
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