書評
―浜村明徳 編著―「地域リハビリテーションプラクシス くらしを支える地域リハビリテーション」
鶴見 隆正
1
1神奈川県立保健福祉大学
pp.240
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102502
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障害や疾病をもつ人と向かい合う理学療法士には,最新の医学的知識・技術はもとより退院後の生活機能を支える諸制度を踏まえた包括的な地域リハビリテーションの視点とその実践能力が求められている.
介護保険制度がはじまって4年が経過した今,その実施形態が大きく変化しようとしている.要介護認定で「要支援」「要介護1」とされた高齢者の著しい増加はサービス給付費の膨大を招き,その一方では所期の目的であった介護状態の改善を達成していないと指摘されている.このため要支援,要介護者の認定見直しと介護予防重視の方針を打ち立て,筋力向上トレーニング,転倒予防訓練,栄養指導,口腔ケアなどの新サービスを加えた「予防訪問介護」「予防通所介護」の実施などが05年から始まるため,行政サイドはその対応に迫られている.
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