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文献抄録
若年性特発性関節炎を有する前思春期少女の底背屈筋力
Plantar-dorsiflexor strength in prepubertal girl with juvenile idiopathic arthritis
野田 裕太
1
1横浜市立脳血管医療センターリハビリテーション部
pp.289
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100065
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目的:若年性特発性関節炎を有する少女(以下;JIA児)の足関節底背屈筋は日常生活で伸張性が必要であり,疾患の進行を捉えるのに有効である.今回JIA児の足関節底背屈の筋力を包括的に評価し,同世代の健常者と比較することを目的とした.
方法:対象は国際リウマチ協会の基準により診断された前思春期JIA少女10人(平均罹患期間:6.0±2.6年)で,全例が歩行器歩行が自立しており,基本的な薬物治療にて,神経学的な問題や著明な運動発達遅滞の既往はなかった.年齢,性別とも同一の健常少女10人をコントロール群とした.研究にあたり対象者とその両親に同意を得た.筋力測定はマイクロプロセッサーで制御された筋力測定器を使用した.方法は腹臥位で膝関節を固定し,足関節角度90度で最大等尺性底屈,背屈の順に施行し,その後求心性,遠心性底背屈を順不同に角速度15度/秒で行った.各運動間に2分間の休憩をとった.運動範囲は底背屈とも15度で計30度の範囲で行われたが,背屈15度が不可能であったJIA児5人は5~10度の範囲で行った.統計は三元ANOVAで検定し,危険率0.05以下を有意とした.
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