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編集後記
斉藤 秀之
pp.768
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102385
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今年も多くの新人理学療法士が入職してきました.卒後初期教育が終わり,徐々に担当理学療法士として単独で患者さんに接する機会が増えていることと思います.一方で,お勤め当初から即戦力として,一気に即実践となった方も居ると思います.
いずれにせよ,皆さんは既に「リアリティショック」を経験済みでしょうか.リアリティショック(reality shock)とは,新たに職についた労働者等における期待と現実との間に生まれるギャップにより衝撃を受けることです.企業においては新たに職に就いた人材が,事前に思い描いていた仕事や職場環境のイメージと,実際に現場で経験したこととの違いを消化しきれず,不安や幻滅,喪失感などを強め,時に離職にまで至る問題をいいます.新人だけでなく,ベテランも大きな環境変化に直面すると,リアリティショックに陥ることがあります.すなわち誰もが必ず経験することなのです.
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