特集 スポーツと理学療法
高齢者・身体障害者のスポーツ参加と理学療法
2.身体障害を有する対象者のスポーツ参加と理学療法士サポート
門田 正久
1
Masahisa Monden
1
1飛翔会グループ株式会社ケアウイング
pp.609-613
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102339
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はじめに
近年,国民の間ではスポーツが盛んになってきており,ヨガや水泳などの屋内型スポーツやジョギング,ウォーキングといった手軽な屋外型スポーツの参加者が増加の一途をたどっている.
それに伴い,日々の理学療法士が携わる業務の中では,スポーツ愛好家からアスリートまで,またジュニアスポーツなど健常者を中心とした業務も多くなってきていることと思われる.その対象者は,障害の有無に関わらず,また年齢にも性別にも関係なくスポーツを楽しむことができる人たちで,スポーツ活動の目的も,健康づくりから本格的な競技まで様々である.
本稿で紹介する身体障害を有する対象者のスポーツ参加は,まさしく理学療法士が一番接点をもてる領域の1つである.理学療法士として担当した身体障害をもつ方と何かしらスポーツについて話したり,あるいは本格的にサポートしたりしている理学療法士は大勢いるはずである.筆者自身は現在,主として障害者の競技スポーツを中心に関わっているが,本稿を通して障害者スポーツとの関わりの経験がない理学療法士の方々に興味をもっていただければ幸いである.
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