特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり
身体障害者スポーツと理学療法の関わり
髙橋 寛
1,2
,
指宿 立
3,4
,
池部 純政
5,6,7
Hiroshi Takahashi
1,2
1松永会老人保健施設アイユウ
2山口県障害者スポーツ協会スポーツ医・科学サポート推進委員会
3学校法人平松学園大分リハビリテーション専門学校理学療法科
4(財)日本障害者スポーツ協会技術委員会
5社会福祉法人太陽の家
6亀川サンクリニック
7第8回全国大会国体支援委員会
pp.848-854
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101768
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はじめに
身体障害者スポーツのわが国における本格的なスタートは,1964年のパラリンピック東京大会からと言える.その後1984年の国際障害者年から「完全参加と平等」の10年を経て,1998年長野の冬季パラリンピック開催が国民にスポーツとしての感動を与え,パラリンピックがオリンピックと同様の競技スポーツ大会として捉えられるようになってきたことは大きな進歩である.
スポーツには,ピラミッドの頂点に立つ「限界に挑戦するスポーツ」と健康維持・増進のための「楽しむスポーツ」があり,頂点の向上は底辺の広がりを誘発する.多くの障害者や高齢者が楽しめるスポーツを持つことが,職業的・社会的活動の底支えとして不可欠なことは衆知の通りである.
本稿では身体障害者スポーツの歴史,全国障害者スポーツ大会(以下,全国大会)やパラリンピックなどの競技会と理学療法士の関わりに,クラス分けなどを含めて触れてみたい.
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