特集 理学療法士のキャリアデザイン
理学療法士のキャリアモデル
10.海外で働く理学療法士として―わがなすことはわれのみぞしる
小倉 秀子
1
Hideko Ogura Kiser
1
1Kaiser Permanente South San Francisco Medical Center
pp.429-431
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102285
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はじめに
筆者は今,米国で理学療法士として働いている.キャリアデザインというトピックスで恐縮ながら,筆者は理学療法士になりたての頃,アメリカで理学療法士として働くとは想像したこともなかったし,キャリアを考えてデザインし,その計画にそったからこうなったわけではない.そんな私がこのトピックスでお役に立てるのだろうかと思ったが,理学療法士になり来年で25年という節目になる今までの過程を振り返ったとき,こういう理学療法士としての生き方もあるということで,何らかの参考になるかもしれないと思い,書かせていただくことにした.
筆者にとってのキャリアとは,自分に正直に生き,未来を考えるよりも今を見つめ,臨機応変に,一生懸命今日できることを日々対応した結果のように思う.そういう生き方でも,キャリアは積めるように思うので,未来が見えずに不安な日々を過ごしている理学療法士の方のために書きたいと思う.
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