とびら
繋げたい“轍・わだち”
清水 和代
pp.681
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106712
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今からちょうど15年前の1999年,本誌の「TREASURE HUNTING」欄(第33巻3号)に「3B体操で運動療法に新境地」と題して,私が臨床で取り組んでいた健康づくりを取り上げていただいたことがある.この掲載直後,予想もしていなかった手紙が全国から多数わが家に届くこととなり,その対応に慌てたことを思い出す.その当時,未開拓であった“健康づくり”に対する理学療法に取り組まれている方たちの熱意が,その手紙のすべてから伝わってきたことを今も印象深く覚えている.
学校を卒業して15年あまり臨床で治療を経験した私は,産後間もなく自分の健康のために習い始めた体操を理学療法に取り入れたいと思うようになり,その指導者の資格を取得して本格的に臨床で実践していた.理学療法士以外の生涯スポーツ分野にかかわるようになったおかげで“レクリエーション”について学ぶ機会を得ることもできた.理学療法・体操・レクリエーション.この3つを融合させた“健康づくり”の方法論を,臨床を通して模索していたころだった.楽しいだけではなく,治療的効果を目的とした理学療法の一手段としての“体操やレクリエーション”である.
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