入門講座 理学療法と「てこ」・3
理学療法と「てこ」①―身体で感じる「てこ」の原理
吉尾 雅春
1
Masaharu Yoshio
1
1千里リハビリテーション病院
pp.969-973
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102120
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
ヒトの運動器の構造はてこの集合体である.しかも,その多くは第1種のてこと第3種のてこである.第2種のてこの代表的なものとしては立位における爪先立ちが例として説明されることが多いが,異論もある.この議論はそれぞれで進めていくことにして,ここでは第1種のてこと第3種のてこを中心に取り上げてみたい.動作分析や運動療法に当たって,事象をどのように理解するか,具体的な課題を取り上げて次号と併せて解説する.まず本号では,てこの原理を身体で感じながら理解してみよう.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.