とびら
時はまさに大「理学療法士」時代
北出 一平
1
1福井大学医学部附属病院
pp.631
発行日 2011年8月15日
Published Date 2011/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102023
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新人時代を思い返すと,恥ずかしいことばかりしてきた.氷山の一角を紹介すると,酒の席とはいえ,故・佐々木伸一先生に対して「僕にとって先生は,通過点です!」と生意気なことを口にしている.このエピソードは,理学療法士としての経験年数が経つにつれ,隠したい過去となっている.このように不謹慎,または,よく言えば愛敬だけといった私も,なぜだか不思議なことに,現在ではしばしば講義などのご依頼をいただくことがある.
講義においては,固い自己紹介が嫌いな私は,漫画「ONE PIECE」の話を挿むことがある.今や「ここまで売れ行きが衰えない漫画は記憶にない」と評されるほどの作品であり,私も虜にさせられた1人である.この物語は,海賊王の一言から大海賊時代が始まり,様々な海賊達が「ひとつなぎの大秘宝」を追い求めるといった,夢や仲間達との友情をテーマに掲げている.読者の間で,どの場面で感動したのかといった質問のやり取りや,物語の今後の展開を予想し合うことがあり,私もそれらの話を酒の肴に,仲間と夜中まで飲み明かすこともしばしばである.
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