新春対談
「病院の世紀」から「地域包括ケア」の時代へ―今まさに起こっている“変革”を裏付ける理論と実践
太田 秀樹
1
,
猪飼 周平
2
1医療法人アスムス
2一橋大学大学院社会学研究科
pp.1-9
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102078
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社会科学の立場から日本の医療のあり方を論じた、猪飼周平さんの『病院の世紀の理論』(有斐閣、2010)が、広く注目されている。
その内容は、学問の枠を越え、現場医療職による実践や、厚生労働省が構築を急ぐ「地域包括ケアシステム」などの政策論にも影響を及ぼすものだ。
このなかで、猪飼さんは、「病院の世紀」の終焉と、それと表裏一体である「地域包括ケア」の時代の幕開けを告げている。
その理論的背景は? 今後のヘルスケアシステムのあり方とは?
それを先取りするように、第一線で在宅ケアに取り組んできた太田秀樹さんが、年頭に当たり、猪飼さんと今後の展望を語り合った。
超高齢社会・多死時代のケア実践の方向性を指し示す。
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