Japanese
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報告
後出しジャンケン課題の信頼性およびMMSEとの関連
Reliability of the modified paper-rock-scissors and relationship with MMSE
杉本 諭
1
,
伊勢﨑 嘉則
2
,
丸谷 康平
3
,
工藤 紗希
3
,
室岡 修
3
Satoshi Sugimoto
1
1健康科学大学健康科学部理学療法学科
2第2八丈老人ホームリハビリテーション科
3介護老人保健施設日高の里リハビリテーション部
キーワード:
高齢者
,
後出しジャンケン
,
認知機能評価
,
MMSE
Keyword:
高齢者
,
後出しジャンケン
,
認知機能評価
,
MMSE
pp.321-325
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101923
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要旨:介護保険サービスを利用する高齢者69名を対象に3種類(あいこ・勝ち・負け)の後出しジャンケン課題を実施し,課題の再現性およびMMSEとの関連を検討した.課題は30秒間を1セットとし,「あいこ」→「勝ち」→「負け」→「負け」→「勝ち」→「あいこ」の順に各2セット施行した.連続測定の再現性のICC値は0.721~0.893,日の違いの再現性のICC値は0.639~0.913であった.認知機能評価との相関分析では,MMSEとの相関係数ρは,あいこ0.252(p<0.05),勝ち0.283(p<0.05),負け0.407(p<0.01)であった.以上の結果より本研究で行った後出しジャンケン課題は,再現性が高く,短時間で遂行可能であり,MMSEとの関連が見られたことから,認知機能のスクリーニング検査の補助的手段としての可能性が示唆された.
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