映評
「フォーカスメディカ 疾患解説アニメーションシリーズ」
佐藤 春彦
1
1北里大学医療衛生学部
pp.156
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101877
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百聞は一見にしかず,人は話を聞いたり本を読んだりして論理的に理解することより,目で見て直感で理解することの方が得意である.例えば,「シェフ特製のオーロラソース・ラングスティーヌのポワレ」と料理名だけ書かれたメニューより,炒められた手長エビの写真の入ったメニューのほうが,どのような料理か理解しやすい.そんな「わかりやすさ」に重点を置き,CGを駆使して作られているのがフォーカスメディカ疾患解説アニメーションシリーズである.商品の特徴を短い時間で伝えるテレビコマーシャルのように,病気の全体像を10分程度で描いている.
病気の概要について語るべきことは多岐に渡り,免疫や炎症など複雑な生体反応など病態生理まで短時間で「わかりやすく」説明するのは至難の業である.しかし,本シリーズはプレゼンテーションの極意にも通ずる次のような3つの仕掛けで,見る者を納得させてしまう.
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