ひろば
医療人の主観性と客観性
奈良 勲
1
Isao Nara
1
1神戸学院大学総合リハビリテーション学部
pp.80
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101853
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哲学をはじめ科学の命題の1つとして「主観性(主体)と客観性(客体)」がある.時に双方は相反する認識であると思われている.果たしてそうなのか?
セラピストを含む医療人は,各々の現場において対象者と対面しながら諸々の課題に対処し,専門職(professions)としてそれらの改善・解決を図ることが基本的責務である.しかし,これらの過程は容易なことではなく,その責務を完遂する第1の段階として,対象者を総体的に掌握することが必要となる.これらの一連の作業は問診,検査・測定/評価,あるいは診断などと呼ばれる.
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