紹介
コミュニケーションノートを用いたスキルアップ支援法
角田 利彦
1
,
櫻井 宏明
2
,
木村 洋介
1
,
安田 公
1
,
辻村 享
1
Toshihiko Tsunoda
1
1医療法人明和会辻村外科病院リハビリテーション科
2藤田保健衛生大学医療科学部
pp.1124-1125
発行日 2010年12月15日
Published Date 2010/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101828
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はじめに
リハビリテーション(以下,リハ)を取り巻く環境において,組織が急激に肥大化し,組織の全体から臨床現場に至るまで,患者サービス低下を伴ういくつかの課題が挙がってきた1~4).日本理学療法士協会の資料では,2008年の理学療法士免許登録者は35歳未満が69.7%,経験年数10年未満が67.5%を占め,若い集団であると言える.一方,理学療法士養成校の入学定員は急増し5),教員と実習施設の不足が指摘されている.卒後のリハ教育を現場で提供せざるを得ない状況のなかで,主体的な個人教育は十分とは言えない.
地域の拠点病院においても同様の状況にあり,われわれは若い職員の教育を充実させるために,経験伝達を中心とした「コミュニケーションノートを用いたスキルアップ支援法」を導入した.これは,養成教育の課題を補う臨床現場教育のサポートツールとして,先輩職員のサポートによる若手職員サービスの質向上を目的としている.
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