書評
―新田 收,八木麻衣子,大谷 健(編)―「理学療法スタートライン はじめての臨床 脳血管障害」
髙久 徳子
1
1東京都立墨東病院リハビリテーション科
pp.908
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101783
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1998年に理学療法士養成校が全国で100校を超えたのを皮切りに,養成校・卒業生ともに増え続け,今年度の理学療法士有資格者は8万人を超えています.2008年度からは年1万人に近いペースで新人理学療法士が誕生しています.新人理学療法士の皆さんは,臨床現場に出てどのような本を参考にされているでしょうか.
本書は,学生時代には決して優秀とはいえなかった新人理学療法士「三四郎」が登場し,就職前夜から激闘の3か月の物語形式で第1章が始まります.そこには,新人の皆さんが感じた不安や戸惑いなどがそのままに描かれています.そして,三四郎が次々と問題にぶつかりながらも成長していく姿は,皆さん自身と重ね合わせることができるのではないでしょうか.
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