書評
―石川 朗・内山 靖・新田 收 編集―『臨床実習フィールドガイド』
奈良 勲
1
1広島大学大学院保健学研究科
pp.850
発行日 2004年10月15日
Published Date 2004/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102484
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近年,わが国の高齢社会の到来に伴い,保健・医療・福祉に関連した社会保障制度の確立はますます重要な社会的課題となっている.そして,その制度の進展の一部を支える関連職種のマンパワーの確保は急務であり,関係者の努力が期待されている.これらの社会的課題に対応すべく,リハビリテーション業務に携わる理学療法士・作業療法士などの養成も積極的にすすめられている.しかし,それらの関連職種の養成課程において,臨床実習の占める質的量的比重は極めて大であるにもかかわらず,臨床実習施設の確保と学生の臨床実習および臨床実習指導の在り方については,種々の難題を呈しているのが実状である.
そのような実状に鑑みて,既に臨床実習に関する著書もいくらか出版されているが,このたび,南江堂から「臨床実習フィールドガイド」が出版されたことは喜ばしい.
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