アンケート
中枢神経系について
大島 知一
1
,
田中 潔
2
,
清水 信夫
3
,
古河 太郎
4
,
塚田 裕三
5
,
今泉 礼治
6
,
小沢 俊次
7
1東邦大生理学教室
2鳥取大薬理学教室
3阪大高次神経研
4阪市大生理学教室
5慶大生理学教室
6阪大薬理学教室
7京府医大薬理学教室
pp.134-137
発行日 1965年6月15日
Published Date 1965/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902625
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遠心性末梢神経とその奏功臓器(effector organ)との間の刺激伝達は,一般に化学的物質によつて伝えられるということになつています。このchemical transmissionという概念は,少なくとも自律神経節におけるシナプスに妥当するようにみえます。次の諸点に関し,日頃この問題に造詣の深い方々の意見をあつめました。
1.中枢神経系においても,シナプスにおける刺激伝達はchemical transmitterによつて行なわれるものてしようか。もしそうならば,chemical transmitterとして,どのようなものを考えておられますか。特にinhibitoryなtransmitterについて
2.1について否定的な方は,次の問のいずれかにお答え下さい。
(1)すべてがchemicalでないとすれば,一部はelectricalと考えてよいでしようか。それはどの部分てしようか。
(2)中枢においては,すべてelectricalと考えられますか。その理由は,もしそうならば,アセチルコリンやノルアドレナリンなどという末梢におけるtransmitterはどのような生理的意義をもつているでしようか。
3.上記の質問がすべてに無意味であるとお考えの方は,その理由と,中枢における刺激伝達の機構についてのお考えをおきかせ下さい。
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