入門講座 理学療法に必要な臨床動作分析・3
整形外科系領域における臨床動作分析
仲保 徹
1
,
福井 勉
1
Nakabo Tohru
1
1文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科
pp.1081-1087
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101547
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はじめに
動作分析とは,その字のごとく「動作」を「分析」することである.「動作」はある目的を達成するために身体を動かすことであり,「分析」はある物事を分解して,それを成立させている成分・要素・側面を明らかにすることである.評価としての「動作分析」に必要とされることは,どのような着眼点をもてるかにある.
的確な着眼点をもつことで,その「動作」の「要素」を明らかにすることができる.しかし闇雲に多くの着眼点をもつことは,重要な点を見落とすことにつながる可能性がある.経験の少ない観察者は,視点をどこに置くかという点で経験の多い観察者との間に差が生じる.本稿では,整形外科系疾患をもつ対象者の動作分析を行う上で,視点を的確なポイントに移す方法とその解釈について,簡単なQ & A方式で考えてみたいと思う.
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