特集 小児の地域理学療法
地域療育施設における小児の理学療法―当園における相談から通園,その後の関わり
本澤 由美子
1
,
村田 英二
2
,
眞保 実
3
,
要 武志
4
,
渡辺 智興
1
,
横山 美佐子
5
Motozawa Yumiko
1
1相模原市立療育センター陽光園療育相談室
2相模原市立療育センター陽光園第二陽光園
3茅ヶ崎リハビリテーション専門学校理学療法学科
4相模原市立療育センター陽光園総務グループ
5北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
pp.407-415
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101410
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はじめに
2003年4月に障害福祉サービスに支援費制度が導入され,行政がサービスの受け手を特定する措置制度から,障害者自らが事業者との対等な契約関係に基づいてサービスを選択する利用契約制度へと変化した.また,2006年4月からは障害者自立支援法が施行され,身体障害,知的障害,精神障害のサービスの一元化などが行われた.さらに,2006年10月の児童福祉法改正を機に,障害児施設についても利用契約制度に移行し,今後の障害福祉サービスの質や量の向上が期待されているところである.
このような社会情勢の中で,相模原市においては,市立療育センター陽光園(以下,当園)が運動発達や知的発達に心配や問題のある対象児(者)および家族に対する療育の中核施設としての機能を担っている.本稿では,社会情勢や相模原市のもつ機能の変化を踏まえ,当園での小児理学療法の流れを中心に,その具体的な関わりや課題について報告する.
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