特集 褥瘡の予防と治療―理学療法の役割
脊髄損傷者に対する褥瘡の予防と治療
篠山 潤一
1
Sasayama Junichi
1
1兵庫県立総合リハビリテーションセンター
pp.739-746
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101248
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はじめに
脊髄損傷者にとって褥瘡の発生は,活動性を著しく低下させるだけでなく,社会復帰後においては長期の休養・休職を余儀なくする要因となるため,社会生活に大きな影響を及ぼす.褥瘡は,看護師だけが予防やケアに関わるのではなく,医療チームが準備と計画性を持って共通認識の下に対応することが必要であり,その医療チームの一員として,理学療法士は褥瘡の予防・治癒促進に貢献できる.本稿では,脊髄損傷者の褥瘡に対する当院での取り組みを中心に,理学療法士の関わりについて述べる.
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