特集 予防と理学療法
脊髄損傷者の褥瘡予防と理学療法
森田 智之
1
Tomoyuki Morita
1
1神奈川リハビリテーション病院理学療法科
pp.308-317
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106250
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はじめに
脊髄損傷者は特有の合併症として呼吸器合併症,泌尿器合併症,褥瘡などがあり,安心して在宅生活を送るためにはその予防が鍵となる.理学療法士は脊髄損傷者のリハビリテーションにおいて動作への介入だけではなく,車いすやクッションなどと脊髄損傷者の身体機能との適合においても力を発揮してきた.そのため脊髄損傷者と車いすやクッションとの適合を中心に生活のなかに潜んでいる褥瘡発生リスクを評価し,褥瘡の予防と治癒促進に寄与できる.本稿では,筆者が取り組んでいる在宅脊髄損傷者を対象とした褥瘡対策の実際を紹介する.
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