連載 フィールドに出よう!・5
フィールドは世界と自分に向き合う場
高橋 朋子
1
1元JICA
pp.412-415
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102425
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もともと,国際協力に興味があった訳ではない.途上国のために汗水流して働く人は,立派だけれど所詮自分には関係ない話.約10年前の当時,日本の企業で産業保健師として働いていた私にとっては,遠い国の知らない誰かを助けるよりも,目の前の生活習慣病やメンタルヘルス対策のほうがよっぽど大きな関心事だった.その後恩師に誘われて,看護学部(地域看護学)の助手として2年間働いた.「地域保健」って奥が深くて面白いけれども,自分には現場経験が不足していると感じていた.その後,私は「国際保健」の道を歩むようになる.これから私の体験を基に,「国際保健」のフィールドのほんの一例をお伝えしたい.
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