講座 患者(家族)対応・4
学校における患者対応教育
二宮 省悟
1
,
永﨑 孝之
2
,
鹿毛 治子
3
Ninomiya Shogo
1
1国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院
2国立療養所西別府病院
3山口医療福祉専門学校
pp.306-314
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100465
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現代の医療では,医療行為だけでなく患者への対応も重要な課題として取り上げられるようになってきた.インターネットにて「患者対応」をキーワードに検索を行うと,約3,000件ヒットする.その内容は,時代の流れを受け,現在では特に「接遇」などが重要視され,言葉遣い,患者の立場に立った態度,さらにはわかりやすい説明やインフォームドコンセントなど「患者満足」に関する内容が目立つ.理学療法士に限らず,医師,看護師などの医療職にとってはその数のぶんだけ関心が高いことを示している.それを反映し,教育へのニーズも増しており質の高い患者対応教育が求められている.
そこで,国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院(以下,当学院)で現在実施している患者対応教育のうち,有用性が高く臨床での職員教育(医師・看護師など)でも取り入れられている模擬患者(simulated patient;SP)による授業について紹介する.
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