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文献抄録
重症COPD患者に対する吸気補助換気によるトレーニング
Training with inspiratory pressure support in patients with severe COPD
解良 武士
1
1健康科学大学健康科学部理学療法学科
pp.596
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100359
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目的:非侵襲的補助換気(NIVS)を加えた運動トレーニングはCOPDの運動耐久性を向上させると報告されているが,いずれも研究デザイン上の問題がある.本研究は盲験的無作為化比較試験によりCOPDに対するNIVS運動トレーニングの効果を検討した.
方法:FEV1.0%が予測値の60%未満,換気予備力がMVVの20%未満,安静時PaO2が60mmHg未満,運動直後SpO2が85%以上の29名のCOPD患者を対象とした.NIVSにはプレッシャーサポート(PS)換気を用い,圧設定は10cmH2O(IPS10群)と5cmH2O(IPS5群)とし対象者をランダムに分けた.運動トレーニングは1回45分間とし,週3回で8週間行った.初回は65%Wmaxの運動強度より開始し,15分以上継続できれば次回は5%増強した.評価基準値として肺機能検査,呼吸筋力,血液ガス,運動負荷試験を行い,アウトカムとしてシャトルウォーキング(SW)試験,75%Wmaxでの持続運動時間,セント・ジョージ呼吸器質問票を運動トレーニング前後で計測した.統計処理には,グループ間の比較に対応のないt検定とMann-Whitney U検定を,グループ内の比較に対応のあるt検定とWilcoxon検定を用いた.
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