特集 急性期に必要な薬物療法と理学療法
救命救急に必要な医学的処置と理学療法
木村 雅彦
1
,
山口 芳裕
2
,
岡島 康友
1
Kimura Masahiko
1
1杏林大学医学部付属病院リハビリテーション室
2杏林大学救急医学
pp.875-883
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100182
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はじめに
生体に高度の侵襲が加わった状態では,多くの臓器,系が通常とは異なる反応を示し,また時々刻々と変化する.臨床現場では病態と治療戦略を把握し,治療の優先順位とその中で理学療法が担うべき役割を理解することが重要である.理学療法の介入に対しても患者の許容範囲は狭いため,即時かつ慎重な判断を求められると同時に,将来を予測した障害を最小化するための理学療法1)をそのつど立案する必要がある.なお本章は本誌1月号の入門講座2)に続く内容として「侵襲」に対する理解を深めるものとお考えいただきたい.
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