今月の主題 頭痛とめまいの外来診療
めまいの適切な治療のために
救急処置の必要なめまい
副島 京子
1
,
堀 進悟
1
1慶應義塾大学医学部救急部
pp.1345-1349
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904599
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ポイント
●めまいを主訴とする患者のなかには,救急処置を要する場合がある.まず,患者のバイタルをチェックして“何がめまいを起こしているか?”を判断する.
●救急処置の必要な代表的なものは,不整脈(頻脈,徐脈)による脳血流低下である.不整脈を認めたら,①静脈路を確保して,②12誘導心電図を記録する.
●不整脈の種類,発作時の血行動態により治療法の選択が異なる.
●頻拍に対する治療には,①薬物療法と②カルディオバージョン・除細動がある.頻脈が原因でショックになり,意識が混濁しているような場合には,②の適応である.
●徐脈の場合では,硫酸アトロピン,ドパミンなどで,ある程度脈は増加することもあるが,最終的には経静脈ペーシングが必要なことも多い.
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