特集 急性期に必要な薬物療法と理学療法
急性期小児疾患に必要な薬物療法と理学療法
横山 美佐子
1
,
野渡 正彦
2
,
上田 康久
2
,
福島 崇義
2
Yokoyama Misako
1
1北里大学病院リハビリテーションセンター部
2北里大学医学部小児科
pp.865-874
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100181
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はじめに
近年,出生率が著しく低下している中,新生児・小児医療においての救命率は向上しており,これに伴い理学療法を必要とする症例も増加している.小児の集中治療は新生児がNICU(neonatal intensive care unit),新生児期以降から15歳以下がPICU(pediatric intensive care unit)で展開されているが,当院では1980年代からNICUでの理学療法を導入し,PICUにおいても2002年1月の開設時から理学療法士が介入している.急性期医療では,様々な病態が混在し急速に変化していくため,医師の実施する処置や薬物療法を十分理解し,適切なリスク管理のもとで病態に合わせた理学療法を行うことが重要である.
本稿では,北里大学病院NICU・PICUにおける薬物療法(表1)と理学療法について,症例をあげながら概説する.
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