わだい
血友病の遺伝子診断
三上 貞昭
1
1国立奈良病院小児科
pp.350-351
発行日 1991年6月15日
Published Date 1991/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906559
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血友病は伴性劣性遺伝の出血性疾患であり,血液凝固第VIII因子(F.VIII)欠乏症である血友病Aと第IX因子(F.IX)欠乏症である血友病Bとに分類される.血友病Aのほうが頻度が高い.
血友病Aと遺伝子診断とのかかわりは,F.VIII遺伝子が極めて長い遺伝子であり,また血中F.VIII蛋白が微量であるため分析は困難を極めたが,遺伝子工学手法を用いて治療用のrecombinant F.VIIIを作製する試みが精力的に行われるにつれ,遺伝子が同定され,cDNA配列も明らかとなり,広く遺伝子診断に応用されるに至った.
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